FTMの妻、AIDの現場から。

33歳♀東京在住。AID(非配偶者間人工授精)に挑戦する夫婦の記録です。

【初診】先生から先生へ

あれだけ長い長いと絶望していた予約待ちの期間は

想像していたよりもずっと早く過ぎ、とうとう初診の日を迎えた。

 

実を言うと、はじめの方は往生際悪く

もっと早い予約がぽっかり空いていないかと

何度か電話で尋ねたりしていて。

でも、その焦りみたいなものは2〜3ヶ月もすれば

仕事の忙しさ等々に押し流されていき、

「今すぐ開始」と言われても逆に困る、

くらいの気持ちにはないっていた。

本当にAIDに進んでよいのかどうかをじっくり冷静に考える意味でも、

1年半という期間は決して長過ぎることはないなと今になって思う。

 

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当日は夫婦揃っての受診が必須。

朝イチの診察だったので、ふたりとも午前休をとっていざ病院へ。

 

必要な書類を書いて受付に渡したら、

産科の特殊生殖外来へ通される。

「特殊生殖」という言葉のインパクトに一瞬ひるむ。

そうか…特殊生殖か…。

そして、待合室で待つこと数分。

先生に名前を呼ばれ、まずは小さなカウンセリングルームに移動。

そこでAIDに関する基本的な質問を受け、またしても待ち。

しばらくして再び名前が呼ばれると、

今度はもっと経験の豊富そうな先生が登場して、

より細かい治療の話をしてくれた。

もっと根掘り葉掘り聞かれるのかなと身構えていたけれど、

おもったよりも良い意味で機械的

こちとら何人の患者抱えてると思ってんの〜という余裕すら感じられた。

ただし、ないがしろにされるわけでは決してなく、

患者に寄り添ってくれるホスピタリティを感じる。

なんか…安心できる。私は素直にそう思った。

 

そして、最後にカウンセラーの方とお話しを、

ということでこれまた別のカウンセリングルームで(何種類あるんだ?)

今度はもう少しメンタル面のお話をしてもらった。

治療について夫婦ではよく話し合ったのか、

子供への告知はどう考えているか等々を質問されたけど

ここでも大きな包容力を感じた。

先生たち、みんな優しい…。

 

3人の先生とお話をしたあと、次のステップへの説明を受けた。

次回は、私のみの受診で「子宮卵管造影検査」。

卵管が詰まっていたりしないかをX線で撮影して

きちんと妊娠できる状態であるかをチェックする

不妊治療の初歩的な検査だ。

検査の予約をとって、お支払をしたらこの日は終了。

 

診察費用:

夫 10,010円/私 27,980円/計37,990円

(高くて恐れおののく夫婦であった。笑)